お疲れ様です。
Mixhostからロリポップ!レンタルサーバーへレンタルサーバの移転を行ったので、その方法を備忘録として残します。
Mixhostからロリポップに移行した理由
Mixhostからロリポップ!レンタルサーバーへ移行した理由は大きく3つあります。
- Mixhostの旧エコノミープラン(年間7,920円)を契約していたがサイトの読込がかなり遅いこと
- 2025/1現在、ロリポップでは3つのキャンペーンをやっておりMixhostのプランより安いこと
- ロリポップの機能『WordPress簡単引っ越し』を使うとMixhostから簡単に移行できること
- 10日間無料キャンペーン
- 長期契約(36か月)でハイスピードプランが月550円(年6,600円)
- 12か月以上の長期契約で.jpも含めた独自ドメインが通常1つ(最大2つ)無料キャンペーン

特にドメインの無料は、毎年5,000円程度支払っていた私にとってとても魅力的なプランでした。
移行前と移行後の年間費用の比較
Mixhostの年間費用
- レンタルサーバ費用:7,920円/年間(50GB)
- ドメイン費用:5,384円/年間(前のドメイン:aoiue.website)
計:13,304円/年間
ロリポップの年間費用
- レンタルサーバ費用:6,600円/年間(700GB)
- ドメイン費用:0円/年間
計:6,600円/年間
年間費用の比較
計:13,304円-6,600円=6,704円
年間で比較するとなんと半額以下になります。Mixhostはエコノミープラン、ロリポップ!レンタルサーバーはハイスピードプランなのでとても満足です。今までドメインのことを考えることなくずっと自動更新でしたので、かなり目から鱗でした。
移行の流れ
では実際に移行の流れを説明していきます。
もし、下記3つの場合は「独自ドメインの取得」の欄は飛ばしてください。
・既に取得しているドメインを使用する。
・既に運用しているドメインを使用する。
・ロリポップ!レンタルサーバーの初期ドメインを使用する。
独自ドメインの取得
『ドメインずっと無料』キャンペーンを使うことで、お申込み(お試し期間開始)から7日後に入金処理が自動で行われ、独自ドメインが無料で購入できるムームードメインのクーポンコードがメールで送られてきます。
イメージ画像(このメールの下部にクーポンコードが記載されています。)


検索するとムームードメインが表示されるので、自分が欲しいドメインが取得できることを確認します。aoiue.jpは私が利用しているので取得できないことが分かります。

欲しいドメインを何回か検索して取得できるドメインが見つかったらカートに追加します。
もし、ログイン画面や新規会員登録画面が表示されたらユーザ情報を登録してください。
カートに追加すると次のウィンドウが表示されるので「お申し込みへ」ボタンをクリックします。

『ドメインずっと無料』を使用するのでドメインの契約年数は1年を選択します。

レンタルサーバはロリポップを使用するので、ムームーサーバーでは「申し込まない」を選択します。

「申し込まない」を選択すると、以下のようなメッセージが表示されるので改めて「申し込まない」を選択します。この時、一時的にお支払金額が0円ではなくなりますが、後程クーポンコードを入力することでお支払金額が0円になります。

お支払方法の設定では『ドメインずっと無料』を使用するので「クレジットカード決済」を選択し、クレジットカード情報を入力します。その後、「クーポンコード」にメールで送られてきたクーポンコードを入力し、「適用」をクリックしてください。お支払金額が0円になったら成功です。

入力が完了したら一番下の「次のステップへ」をクリックします。もし、ログイン画面や新規会員登録画面が表示されたらユーザ情報を登録してください。

内容確認画面が表示したら内容に問題ないことを確認し下にスクロールします。

ムームードメインの利用規約を確認した後、「下記の規約に同意する」にチェックを入れて「取得する」をクリックすると、ドメインが取得できます。

ネームサーバーの設定
独自ドメインを取得したら、独自ドメインをどこのサーバで使用するか明示する必要があるため、ネームサーバの設定を行います。(今回はロリポップ!レンタルサーバーで使用すること明示する設定を行います。)
もし、すでに別のサーバで運用しているドメインをロリポップに転用する場合は、引っ越しが完了してからネームサーバの変更を行ってください。移行前にネームサーバを変更すると、現在運用しているサーバのサイトにアクセスできなくなります。
ムームードメインにログインしてコントロールパネルを開きます。
ログインしてコントロールパネルが表示されない場合は、右上の人アイコンからコントロールパネルが選択できます。

左側にタブに「ネームサーバ設定変更」があるのでクリックします。

取得した独自ドメインの「ネームサーバ設定変更」をクリックします。

ロリポップ!レンタルサーバーを選択し下にスクロールします。

「ネームサーバ設定変更」をクリックすると設定が反映されます。

独自ドメインの登録
ロリポップ!レンタルサーバーロリポップのユーザ専用ページで「独自ドメインを設定する」をクリックします。

「独自ドメイン設定」画面が表示されるので「独自ドメイン設定」ボタンをクリックします。

「ステップ2」が表示されるので「設定する独自ドメイン」に取得したドメインを入力します。

「公開(アップロード)フォルダ」は任意ですが、一つのサーバで複数のサイトを運用する時に独自ドメインと同じ文字列で設定しておくと、後程の設定やメンテナンスでドメインか見分けやすくなります。
入力が完了したら「独自ドメインをチェックする」をクリックします。
もし、下記のメッセージが出てきたら、先ほど設定したネームサーバの変更がまだ反映されていないことになります。数分から数十分程度待ってから再度「独自ドメインをチェックする」か「後でネームサーバを設定する」を選んでください。

以下のようなメッセージが表示されたらドメインが間違っていないことを確認して「設定」をクリックします。

「独自ドメイン設定」に戻って設定した独自ドメインが追加されていたら完了です。
サイト(WordPress)のバックアップ
「WordPress簡単引っ越し」をやるためにはWordPressで使用しているプラグインを無効化する必要があります。そのため、事前にバックアップを取得しておきます。もし、自動バックアップを有効化している場合、当日サイトを編集していなければ対応は不要です。
バックアップ方法は別ページで紹介します。
WordPressのプラグインを無効化
WordPressのプラグインを無効化していきます。
基本的には全てのプラグインを無効化しましょう。もし一部のプラグインだけ無効化したい場合は下記のリストを参考にしてみてください。
- SiteGuard WP Plugin 等のセキュリティ系のプラグイン
- LiteSpeed Cache 等のキャッシュ系プラグイン
データベースの作成上限を迎えない限りは何回でも「WordPress簡単引っ越し」できるので気軽に考えてください。「Wordpress簡単引っ越し」を使っても引っ越し元のサイトのデータがなくなることはありません。
WordPress簡単引っ越し
それでは、WordPressの簡単引っ越しをやっていきます。
ロリポップのユーザ専用ページで、左側にある「サイト作成ツール」のタブから「Wordpress簡単引っ越し」を選択します。

「WordPress簡単引っ越し」画面が表示されるので、必要事項を記入していきます。
引っ越し元
- URL:引っ越し元のURLを入力します。
- WordPressのユーザー名:WordPressにログインする時に使用しているユーザ名を入力します。
- WordPressのパスワード:WordPressにログインする時に使用しているパスワードを入力します。
引っ越し先
- 今回追加した独自ドメインを選びます。
引っ越し先のURLがhttpsではなくhttpになっていますが、そのままで問題ありません。
後程SSL化を行います。
引っ越し先のURLのスラッシュ(/)右側は空欄で問題ありません。
もし一つのドメインで複数のサイトを運用する場合は入力しても構いませんが、
複数サイトを運用する場合はサブドメインを作るほうが管理しやすいと思います。
サブドメインの作り方はこちら
https://aoiue.jp/archives/3663

入力が完了したら「同意する」にチェックを入れて「引っ越しを開始する」をクリックします。
処理時間は約2~5分程度です。
「ロリポップ!への引っ越しが完了しました。」と表示されたら引っ越しは完了です。
もし簡単引っ越しでエラーが出る場合は何回かトライしてみましょう。
それでもエラーが出る場合はプラグインをすべて無効化するか、手動で移行することを検討してみてください。
もし、手動で移行する場合はこちらのページ(後日掲載予定)を参照してください。

独自ドメインのSSL化
引っ越しが完了したらSSL化を実施します。Mixhostでは自動的にSSL化されていることが多く気にしたことがない方も多いと思いますが、ロリポップは明示的に設定を行う必要があります。
ロリポップの初期ドメインは標準でSSL化されていますのでこの手順は飛ばしてください。
SSL(Secure Sockets Layer)とは、インターネット上の通信を暗号化して、盗聴や改ざん、なりすましなどの危険を防ぐ技術です。
Search Labs | AI による概要
SSLの導入には、SSLサーバー証明書の発行が必要で、この証明書を取得することで、サイトの信頼性をアピールすることができます。
SSLを実施していない間は、URLがhttps://ではなくhttp://となりサイトの信頼性が低くなります。検索エンジンの結果、順位も下がるので必ず行いましょう。
それではSSL化を実施していきます。ロリポップのユーザ専用ページで、左側にある「セキュリティ」のタブから「独自SSL証明書導入」を選択します。

「独自SSL証明書お申込み・設定」の画面が表示されるので、中段付近の「独自SSL設定(無料)」で全てのドメインにチェックを入れて「独自SSL(無料)を設定する」をクリックしてください。

もしドメイン下部に「SSLを設定できません。」と表示され、チェックを入れられない場合は、独自ドメインを設定してから時間が経っていないと思われますので、数分程度待機してから再読み込みしてください。
「独自SSL(無料)を設定する」をクリックすると「×SSL保護無効」から「SSL設定作業中」に切り替わります。処理が完了するまで数分程度待機してください。

数分程度待機した後、再度左側にある「セキュリティ」のタブから「独自SSL証明書導入」を選択すると中段付近の「独自SSL設定(無料)」で全てのドメインが「●SSL保護有効」に切り替わります。全てのドメインが「●SSL保護有効」に切り替わっていれば作業は完了です。

WordPressでサイトアドレス(URL)を修正
SSL化が完了したらWordPressで設定を変更します。
WordPressの管理者画面にログインして左側タブの「設定」から「一般」を開きます。

「一般設定」画面を開いたら、下記2か所のアドレスをhttp://からhttps://に変更します。
- WordPress アドレス(URL)
- サイトアドレス(URL)

最後に一番下にある「変更を保存」をクリックしたら設定は完了です。

変更を保存するとログイン画面に戻ります。再度ログインしてください。
再度ログインするとURLがhttps://に変わっていることが分かります。

常時SSL化
SSL化を実施すると、Web上にはhttp://とhttps://の2つのサイトが存在することになります。2つのサイトが存在すると検索エンジンがコピーサイトと判断して検索順位が下がるので、http://からhttps://にリダイレクトする処理を入れる必要があります。この処理のことを常時SSL化といいます。
ロリポップは(なぜか)、画面上で常時SSL化する設定がありません。そのため直接FTPでファイルを編集してあげる必要があります。
では実際に常時SSL化をやっていきます。ロリポップのユーザ専用ページで、左側にある「サーバーの管理・設定」のタブから「ロリポップ!FTP」を選択します。

FTPの画面が表示されたらドメインのフォルダ(独自ドメイン設定時に設定したフォルダ名)を選択します。

ドメインのフォルダを選択すると、フォルダの中身が見れるので「.htaccess」を選択します。

「.htaccess」の編集画面が表示されるので、下記3か所を変更します。
- 文字コード/種類:UTF-8
- 現在の属性:644
- 青枠:下記のコードを貼り付け
1 2 3 4 5 |
<IfModule mod_rewrite.c> RewriteEngine On RewriteCond %{HTTPS} !on RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L] </IfModule> |

最後に「保存する」をクリックしたら完了です。http://でアクセスしてhttps://になることを確認してください。

無効化したプラグインの有効化
最後に無効化したプラグインの有効化を実施してください。
プラグインを有効化したら完了です。
メールの設定
もし、旧サーバでメールを使用していた場合はでロリポップ!レンタルサーバーもメールの設定が必要です。メールの設定はこちらで解説します。
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